配偶者に手をあげたい衝動をコントロールしたいモラハラ夫(妻)

配偶者に対して非常に腹が立っている時、あまりにも腹がたって配偶者に対して身体的暴力を加えたくなる。それは決して正しい行動ではないと分かっているけど反面、配偶者の言動を考えると攻撃を受けても仕方ないと、自己正当化してしまう方もいるのではないでしょうか?

怒りは人間共通の湧き起こる感情であると理解することが重要ですし、人間は1次感情(不安、心配、恐れ、悲しみ、虚しさなど)が心の許容範囲を超えた時に、2次感情である『怒り』が出てまいります。しかし、最終的にDVやモラハラ行為を行ったりと言動が暴力的になるのは、不可避ではなくその方の選択の問題であることを理解しなければなりません。

◯まずは配偶者を攻撃できないように環境を整えてまいりましょう。配偶者が近くにいないのを確認したら、下記のステップに従ってください。近くにいるのでしたら、その場から離れるようにしましょう。離れることが難しい場合は、自身の呼吸に集中します。

①自身の感情とその正当性を受け入れる

・まずは自分が傷つき怒りの感情を感じていることを認め、かつそれは妥当であると認めます。怒りを感じているときは、自分が弱く無力感を感じてしまいがちです。そしてその瞬間、配偶者に復習したいと言う気持ち、行動に起こすぞ!と行動でアピールしたいだけかもしれません。問題は、やり返したいと言う気持ちを持続させてしまうことです。この思考はどこから来るかというと、怒りを作っている理由と向き合っていないためです。

②自分を弱く、無気力感を作っている『原因』があることを認める

・自分が傷つき怒りの感情を感じていることを認めたら、不安になっている、今の課題に無関係のことに傷ついている、動揺している、問題は配偶者にあるのではなく、過去のトラウマや傷ついた事象によって自分の気持ちを弱くしている原因について考えてみましょう。こうすることで、自分が感じていることは、理解していると認めてあげましょう。

③気分が落ち着く為の技法を使う

・479呼吸法(4秒かけて息を吸う→7秒間息を止める→9秒かけて息を吐くを3セット行う)これを行うことで、感情をつかさどっている右脳の一部から、右脳の他の部分や左脳を使うので、冷静になりやすくなります。または、外に出て外気を吸うことで、寒さと怒りの感情を同時に感じることは難しいので、また身体は防衛本能が優位になるので、怒りの感情は寒さへの対処の後回しになることから有効な感情対処になります。

※壁を殴る、椅子やドアを強く閉めるなどの言動は、怒りや苛立ちをエスカレートさせるといった研究結果もあります。これは怒りからくる攻撃と関係性を深くする働きを促す訓練を、脳にしているのと同じなので、かえって感情コントロールをしずらくさせてしまうので、しないという選択を意識しましょう。

◯チェックしてみてください

・自身の感情とその正当性を受け入れましたか?

・自分を弱く、無気力感を作っている『原因』があることを認めましたか?

・気分が落ち着く為の技法を使ってみましたか?

 

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