モラハラ夫(妻)の幼少期の家庭環境

モラハラ相談にいらっしゃった方々の幼少期の親子関係のお話をお聞きすると、

・親としては大切に育ててくれたのかもしれないけど、愛された感覚は無い

・学費を出してくれたり、習い事をさせてくれた等の経済的援助は受けたけど、愛されたという記憶がない

・「愛情」という言葉の意味はわかるけど、イメージできない

・ハグをしてもらった記憶がない

など、損得勘定なしの無償の愛を知らないと答える方が多い傾向にあります。

この様な方は、母親や父親から損得勘定なしの無償の愛を受けていないか、その経験が不足している可能性が考えられます。

ほとんどのケースとして、人間にとって最初に必要な条件の愛情は、両親からの愛情です。損得勘定なしの無償の愛を受けることで、人間は自分を肯定出来る様になり「自己に対する愛」が育まれます。

自己愛が強く他者とのコミュニケーションを図る事が困難な方を「自己愛性パーソナリティー障害」と呼ばれますが、この様な方は身近な人間から

・自己中心的

・他人の気持ちを理解してくれない、または理解しようとしない

・自分の世界に没頭する

・育児や家事に無関心

・思い通りにいかないと感情的になる

と思われる傾向にあります。

特に夫婦関係で障害になるような言動が見られます。この様な特徴をお持ちの方の心の根底にあるのは、両親から正常な愛情を受けてこなかったことによる「自分を愛せない病」であり、自分を愛せないということは、「他人を愛せない」ことに繋がってまいります。

この様な方が配偶者の場合は、自分自身が受けたい形の愛情と親がしてあげた愛情の形にギャップがある場合もありますので、そのギャップをすり合わせ「両親は自分に愛情をくれていた」と自分から思えるように関わる事が必要となって参ります。

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