自己愛性パーソナリティ障害の夫への関わり方③
前回までは「自己愛性パーソナリティ障害とは」「自己愛性パーソナリティ障害の夫の言動や行動」について解説しました。
今回は「自己愛性パーソナリティ障害を持つ夫への接し方や対処法」について解説していきます。
前回解説したとおり、自己愛性パーソナリティ障害を持つ夫は「自己愛」や「自己肯定感」が強く、妻をけなし自分を持ちあげるような言動・行動をとります。
結果、夫婦関係の在り方に悩んだり、精神を病んでしまったりしてカウンセリングへ相談に来る妻も多いのです。
夫が自己愛性パーソナリティ障害である場合、夫婦関係を改善する方向で考えるのであれば、まずは妻が自分の心を守る手段を身に着けることが賢明です。
自己愛性パーソナリティ障害は簡単に治せるものではなく、夫の言動や行動がすぐに変わる可能性は高くありません。
夫から強い言葉をかけられたり、自分の価値を否定されるような言動をとられたとき、妻は重く受け止めず受け流す会話術を覚えましょう。
「ありがとう」「あなたのおかげよ」と、相手を肯定する言葉を返すと、夫は自尊心が満たされ攻撃的な言動が収まります。
ただし、このときに「自分が悪い」「ごめんなさい」など、相手の否定を受け止めるような会話をしてはいけません。
あくまでも夫の心無い言葉を受け取らず、その場を収めるような会話を心掛けましょう。
また、夫が自身のパーソナリティ障害について気づき、改善を試みることも大切です。
そのためには、妻や家族、周囲からパーソナリティ障害の気質があることを指摘したり、じっくり話し合いを行う必要があります。
話し合いをしようとすると逆上してしまう夫もいることでしょう。
その場合は、夫婦カウンセリングに同行してもらうことで、第3者からの客観的な意見やパーソナリティ障害の説明が行なえます。
夫婦だけでは解決できない場合や、なかなか意見を聞いてもらえそうにないときには、ぜひカウンセリングをご検討ください。
最後に、夫の自己愛性パーソナリティ障害は、妻の心と人生を壊す可能性もある重大な問題です。
夫のことを愛し、信じて改善に努めるのは素晴らしいことですが、どうしても難しい場合もあります。
妻は自身の心が壊れてしまう前に、夫から離れる決断をするべき時もあるのです。
自分ではどうにも判断できない場合や、自己愛性パーソナリティ障害について悩む方は、ぜひお気軽に仙台メンタルハートフルラボへご相談ください。
あなたが現状を乗り越え、幸せに生活できるようになるためのサポートをさせていただきます。
一人で悩まず、気軽にご相談くださいね。
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