自己愛性パーソナリティ障害の夫への関わり方②
前回は「自己愛性パーソナリティ障害について」を解説いたしました。
今回は「自己愛性パーソナリティ障害を持つ夫の言動や行動」について見ていきます。
自己愛性パーソナリティ障害を持つ夫は、妻の自尊心や自己肯定感を壊すような発言をしてくる方が多いです。
「自分が妻よりも上である」というイメージが強いために、妻を見下すような言動が多く見られたり、妻の気持ちを配慮しない行動が見られたりします。
自分を敬ったり、賞賛されるような言葉をかけられないと機嫌が悪くなり、攻撃的な態度をとる方もいるでしょう。
自己愛性パーソナリティを持つ夫は、以下のような言動や行動をすることがあります。
・「お前は無能な妻だ」と言ってくる
・妻が働いていないこと(主婦であること)を揶揄してくる
・「感謝の言葉が足りない」と、自分への賞賛を求めてくる
・「お前の話はどうでもいい」と、話を聞いてくれない
・「そんなことで悩んでいるのか?」と相談を聞いてくれない
・「お前は俺がいないと生きていけない」と言われる
・「お前は価値がない人間だ」とけなされる
・妻の交友関係に過剰に反応する(嫉妬や独占欲) など
自己愛性パーソナリティ障害の夫は、いわゆる「モラハラ」に当てはまる言動・行動をします。
上から目線や妻を傷つける言動が「当たり前」となっているため、自分が妻に「マウントをとっている」「傷つく言動をしている」という自覚がありません。
結果、夫の威圧的な態度に感情や行動をコントロールされてしまい、ストレスに悩まされたり、思い詰めてしまったりする方も多いのです。
また、行き過ぎた感情の昂ぶりから暴力に走る夫もいるため、傷害事件に発展するケースも少なくありません。
このように、自己愛性パーソナリティ障害を持つ夫は、妻の生活をコントロールしたり、夫婦のパワーバランスを崩すような言動・行動をとったりします。
接し方や対処法を理解していなければ、精神を病んでしまう方もいるでしょう。
次回は、自己愛性パーソナリティの夫に対する接し方や対処法について解説します。
自己愛性パーソナリティ障害の夫婦関係に悩む方や、自己愛性パーソナリティ障害について詳しく知りたい方は、ぜひお気軽に以下までお問い合わせください。
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