不登校で家から出れないお子様へ
「子どもが不登校になってから、家からも出なくなったんです…」
カウンセリングに来られる親御さまから、こんな相談を受けることがあります。
いじめや人間関係の悩み、成績の悩みや繊細さんなど
さまざまな原因から不登校になってしまうお子さまは多いものです。
はじめは学校に行かないだけだったのが、徐々に外出もしなくなり、いつしか家の中だけで生活してしまう…。
このように、不登校からさらに活動範囲が狭まっていくお子さまも珍しくありません。
不登校から外出できなくなったお子さまの心理背景には、学校に行けていない自分への「自信のなさ」と、外の世界に対しての「不安」があります。
不登校のお子さまの中には、学校に登校できていないこと=恥ずかしいことと捉える子もいます。
「自分は他の子と同じようにできない」「学校に行けていないのに外に出るなんて」
このように、他の子にはできている「あたりまえのこと」ができない劣等感や、学校に行かずに外に出かけることへの「世間の目」を気にしてしまい、家から出られなくなってしまうのです。
また、外に出ることに対しての「不安」も大きな要因のひとつ。
不登校になった原因となった出来事から、人のいる場所へ行くのを怖がる子もいます。
安全な家から出て、他人のいる場所へ行くことに抵抗を感じてしまう場合もあるでしょう。
不登校のお子さまが家から出れるようになるためには、「外出したいと思うきっかけ」と「外へ出ることへの慣れ」が必要です。
お子さまの趣味や好きなこと、興味のあることなど、外出のきっかけになるようなことがあれば、親御さまから提案してあげましょう。
できれば遠出や大勢の人が来る場所ではなく、落ち着いて静かに過ごせる場所がいいですね。
また、少しずつ外出に慣れる訓練も有効です。
家の敷地内から近場の散歩、好きな飲食店までの道のりなど、徐々に外出時間と距離を伸ばしていくのが良いでしょう。
もちろん、外出を強要してはいけません。
促すときは優しく、拒否されてもおおらかに受け止めてあげてください。
不登校になった心の傷は少しずつ癒えていくものなので、根気強く支えてあげると良いでしょう。
不登校だけでなく、外にも出ない我が子を見ることは不安だと思います。
ですが決して焦らず、お子さまの心に寄り添って、少しずつ外に出られるよう助けてあげてくださいね。
そうすれば、また元気に外に出て学校へ行ける日々に近づきますよ。
当カウンセリングでは、「あなたがあなたらしく」生きるためのお手伝いをしております。
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