【発達障害は違う視点があるだけ】それは“個性”という名の才能
「どう接したらいいのか分からない」
「普通にしてって言っても伝わらない」
「何度言っても同じことを繰り返す」
──発達障害のあるお子さんやご家族との生活の中で、
戸惑いやイライラを感じている方へ、今日は少しだけ視点を変えるヒントをお届けします。
私はこれまで、数名の発達障害を持つクライアントさんとカウンセリングを重ねてきました。
そこで気づいたのは、**「この人たちは、決して“欠けている人”ではない」**ということです。
発達障害は“病気”ではなく、“特性”です
ADHDやASD、学習障害など──
「発達障害」という言葉は、今や広く知られるようになりました。
けれど、その印象は今もどこか「かわいそう」「問題児」「変わっている人」といった偏見に包まれがちです。
でも実際は、
「発達の傾きが少し違う」というだけ。
たとえば、
・音や光に敏感だったり
・得意と不得意の差が極端だったり
・マルチタスクが苦手な代わりに、一つのことに驚異的な集中力を見せたり
そうした特性を、“障害”ではなく“個性”として見ていくことが、関係のはじまりになります。
少数派=異常、ではない。むしろ“天才の種”が隠れていることも
発達障害の特性は、ときに常識とはかけ離れて見えることがあります。
でも、視点を変えると、そこには独自の美しさや、鋭い感受性、斬新な発想力が眠っています。
-
あるクライアントさんは、言葉ではなく「色の重なり方」で感情を表現してくれました。
-
別の方は、人が気づかないような“音の違い”に即座に反応し、まるで楽器のように言葉を奏でる人もいました。
彼らは「普通じゃない」のではなく、**「別の才能に重心がある」**のです。
それを“問題”とみなすか、“宝”とみなすかで、
その人との関係性はまったく違ったものになります。
自分とは違う「価値観」との暮らしは、ちょっと面白いかもしれない
私たちはどうしても、「こうするのが普通」という枠組みで相手を見てしまいがちです。
でも、発達障害のある方と関わっていると、
「えっ、そう考えるの?」「なんでそんな風に見えるの?」
と驚かされることがたくさんあります。
最初は戸惑うかもしれません。
けれど、そこに“新しい発見”があると気づいたとき、
その生活は「大変さ」から「新鮮さ」へと変わっていきます。
あなたと違う感性を持つ人と暮らすことは、
自分の“当たり前”を超えて、世界を広げてくれる機会でもあるのです。
「分からない」ままでいい。ただ、関心を持ち続けてほしい
発達障害の方にとって、一番つらいのは、
「わかってもらえない」ではなく「関心を持ってもらえない」こと。
全部を理解しなくていいんです。
ただ、興味を持って、知ろうとする姿勢を見せるだけで、
彼らの心にはちゃんと届きます。
「あなたのこと、ちゃんと見てるよ」
そのまなざしが、何よりもあたたかい支えになるのです。
仙台メンタルハートフルラボでは、
発達障害を持つご家族との関わりに悩んでいる方へのカウンセリングを行っています。
「イライラしてしまう」
「どうしても理解できない」
そんな気持ちを抱えていても、大丈夫。
“理解しようとすること”そのものが、愛なのです。
少しずつ、お互いの歩幅で。
あなたとその人との関係が、少しでもやわらかくなっていきますように。
今日も、応援しています。