【実録】「なんでわかってくれないの?」が口ぐせだった夫婦の変化

「なんでわかってくれないの?」
何度そう思ったかわかりません。
でも、あるとき気づいたんです。
“わかってもらう”前に、私達は自分の気持ちをちゃんと伝えていたのか?って——


こんにちは。
仙台メンタルハートフルラボの佐々木です。

今日はカウンセリング事例共有として1組のご夫婦を紹介します。


T夫婦(仮名)は結婚をして同棲を始めてから、価値観のすれ違いで衝突し、1か月に1回は大喧嘩をしていました。
夫婦はお互いに家事や生活習慣に対するこだわりが強く、お金の価値観にも違いがありました。

奥さんは旦那さんに対して
・気づかいが足りない
・家庭内に仕事を持ち込む
・論理的で感情に寄り添ってくれない
・同じことを何度も言わせる等の不満を持っていて

旦那さんは奥さんに対して
・自己管理が出来ていない
・自分のタイミングで物事が進まないとイライラをぶつけて来る
・自分の主張を曲げない
・父親として、夫として『こうすべき』を押し付けてくる等の不満を持っていました。

お互いに『自分は悪くない、悪いのは相手だ』とマウントを取り合っていたんですね。

とある日、喧嘩の際に激昂した旦那さんが奥さんに酷い言葉を投げかけたことがきっかけで、
プチ別居状態になってしまいました。

旦那さんは思い悩み、『妻との関係を修復したい、向き合い方を知りたい』と
僕を訪ねてくれました。


カウンセリングを通じて、『認知の歪み』が二人の関係を悪化させていることに気付きました。
この『認知の歪み』は一朝一夕で出来るものではなく、育った環境や自尊心を傷つけられる出来事に遭遇した時から
徐々に形成されていきます。

旦那さんの両親は忙しく働いて、あまり家族との時間を過ごせず、寂しい思いをしていました。
両親は頻繁に喧嘩をしていて、お父様がお母さまに暴力をふるっていたこともあったそうです。
家庭は裕福とは言えず、兄や姉のおさがりばかりだったことをみじめに感じていました。

奥さんの両親は長男(兄)ばかりを優遇し、常に兄と比べられて、『自分は必要とされていない』と強く感じながら育ちました。
自室に籠ることが増えて、両親との仲、兄弟仲は悪くなる一方で、否定される発言を浴びる毎日でした。
自傷行為をしてしまうこともあったそうです。

お二人の性格や価値観を形成しているのは、生い立ちであることに気づいてからは『相手がおかしい』ではなく、
『なぜそう思うようになってしまったのか?どういう気持ちで過ごして来たのか?』を話し合うようになりました。

相手の欠点だと思う部分には、理由と事情があるということを知り、理解しようと歩み寄ったのですね。


その結果、相手の発言や行動を非難する気持ちは薄れて、『理解したい』という気持ちが強まりました。
カウンセリングに通い始めて3か月ほど経った今も、『お互いを理解しよう』と働きかけているようです。

夫婦といえど他人ですから100%理解し合うことは難しいでしょう。

けれど、『理解しよう、向き合ってみよう』と努めていることが、二人の絆を強めていくのでしょうね。



仙台メンタルハートフルラボでは、人間関係、仕事、パートナーシップ、引き籠り、不登校など、様々なお悩みについて、カウンセリングを行っております。

1人で抱えず、相談してください。
相談することであなたの悩みが、クリアになります。
クリアになれば見え方が変わります。

見え方が変われば、解決はすぐそこですよ。

皆様に素敵な人生が訪れるますように。
今日も応援しています!!!